家族の介護で会社を休んでいる期間は、給与の代わりに「介護休業給付金」がもらえます。
しかし、仕組みが複雑な制度のため「自分は対象者なのか?」「どのくらいの期間支給されるのか?」「手続きはどこで行うのか?」など、疑問を抱いている方も少なくないはず。
今回は介護休業給付金の「条件」「申請方法」「注意すべきポイント」について解説します。
また、借金を抱えている方向けに「借金を減らしたり、支払いを免除できるもうひとつの制度」や「使うべきおすすめのサービス」についてもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
介護休業給付金、もらうための条件や申請方法について
介護休業給付金とは、家族の介護をするため2週間以上に渡り会社を休んだ場合に、雇用保険から支給される手当のこと。休業中の生活を保障することが最大の目的になります。
介護休業給付金をもらうための条件は下記の6つです。
条件を満たしていれば「正社員」はもちろん、「派遣社員」「パート」の方も受給できます。
対象となる家族は「配偶者」「父母」「兄弟姉妹」「子ども」「祖父母」「配偶者の父母」「孫」です。また、血縁関係にあることは問われないため「養父母」「養子」も対象になります。
支給期間は介護休業の開始日から最大3ヶ月(93日)で、これには土日祝も含まれます。
支給額の計算方法は下記を参考にしてください。
「介護休業給付金」=「賃金日額」×「支給日数」×「67%」
賃金日額とは休業前6ヶ月の総支給額を180日で割った金額です。休業中も会社から給与がもらえる場合は、休業前賃金の80%を上限に「差額分」が給付金として支給されます。
申請方法は勤務先にお願いするか、下記の書類をハローワークに提出するかの2択です。
- 介護休業給付金支給申請書
- 被保険者が事業主に提出した介護休業申出書
- 住民票記載事項証明書等
- 賃金額や就業状況が確認できる書類(賃金台帳・出勤簿など)
介護休業給付金の落し穴とは
休業中の生活を支えるうえで心強い制度ですが、デメリットの存在も忘れてはいけません。
中でも特に注意しておきたいのが、申請から振込までにかなりの時間がかかるということ。
書類に不備があったり、会社の申請が遅れたりすると、入金までに3~4ヶ月程かかります。
介護で収入が途絶えているにも関わらず、すぐに給付金が振り込まれる訳ではないのです。
もちろん、休業中は「家賃」「生活費」「通信費」などがこれまで通りかかってきます。また、「医療費」や「介護費」は年々増加しており、休業中の多額な出費は避けられません。
もし借金を抱えている状態であれば、この期間を耐え凌ぐのは想像以上に大変でしょう。
滞納で利息が膨らみ、さらに「返済額」が増えるなど、八方塞がりになってしまうはず。
そんな場合は「借金救済制度」を利用し、借金を減額・免除できるか確認してみるのがおすすめです。早ければ2~3ヶ月で借金問題が解決できるため、精神的にも気楽でしょう。