失業保険の受給資格と申請手続きの流れとは

お金の悩み

退職後にもらえる失業保険は、再就職先が見つかるまでの間の貴重な収入源となります。

しかし、受給にあたり「自分は条件を満たしているのか?」「具体的に何万円くらいもらえるのか?」「支給が始まるのはいつからか?」など、疑問を抱いている方も多いでしょう。

今回は失業保険の「受給資格」「金額」「申請手続きの流れ」について解説していきます。

また、借金を抱えている方向けに「借金を減らしたり、支払いを免除できるもうひとつの制度」や「使うべきおすすめのサービス」についてもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

失業保険の受給資格条件について

失業保険は誰でも受給できる訳ではなく、下記2つの条件を満たしている必要があります。

  1. 離職日以前の2年間に被保険者期間が通算で12ヶ月以上あること
  2. 再就職の意思があり、ハローワークで求職の申込を行っていること

失業保険は「働く意思があるにも関わらず、職業に就いていない人」に対して支給される手当です。そのため、妊娠・育児・介護・留学等で職を離れる場合は対象となりません。

失業保険はいくらもらえる?

失業保険としてもらえる金額は、離職前の給与の約50~80%。具体的な金額を求めるためには「賃金日額」「基本手当日額」「給付率」「給付日数」が必要です。順番に見ていきます。

≪STEP1≫賃金日額を求める

賃金日額は下記の計算式で出されます。給与には賞与(ボーナス)は含まれません。

「賃金日額」=「退職前6ヶ月の給与総額」÷「180日」
≪STEP2≫基本手当日額を求める

基本手当日額の求め方は「給付率」によって異なります。詳しくは下記をご覧ください。

賃金日額 給付率 基本手当日額の求め方
2,657円以上5,030円未満 80% 賃金日額×80%
5,030円以上12,380円未満 50~80% 賃金日額×50~80%
12,380円以上 50% 賃金日額×50%
≪STEP3≫失業保険の総支給額を求める

基本手当日額に給付日数を掛けると、失業保険の総支給額が求められます。

「総支給額」=「基本手当日額」×「給付日数」

給付日数は自己都合退職の場合「90~150日」、会社都合退職の場合「90~330日」です。

失業保険はいつから受給できる?

失業保険の支給開始日は「自己都合退職」か「会社都合退職」かによって異なります。

  • 自己都合退職(転職・介護など):7日間の待機期間+2ヶ月間の給付制限期間後
  • 会社都合退職(解雇・倒産など):7日間の待機期間後

支給開始までの流れは下記をご覧ください。

失業状態を確認するため、4週間ごとにハローワークで失業認定を受ける必要があります。

失業保険の申請手続きに必要なもの

失業保険の申請手続きに必要な書類は下記の5つです。

申請に必要な書類
  • 雇用保険被保険者離職票
  • マイナンバーカード
  • 身元確認書類
  • 写真2枚(縦3cm×横4cm)
  • 普通預金通帳・印鑑

離職票は通常退職時にもらえますが、手元にない場合は前の会社に問い合わせましょう。

しかし、中には「失業保険」だけで生活費を工面していくのは厳しいという方もいるはず。

退職後は「家賃」「光熱費」「通信費」に加え、「健康保険料」「国民年金」「住民税」などの支払いが必要になります。また、これまでもらえていた「家賃補助」などもなくなります。

もし借金を抱えている状態なら、預金残高を気にしながら過ごす毎日になることでしょう。

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転職活動で焦らないためにも、できるだけ早めに借金を整理しておくのがおすすめです。

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